上の写真はペレポスト2号ゴールド単用栽培。
屋久島シャクナゲ。
この枝のどこを観察してペレポストが・・・
素晴らしい・・・と評価するのか。
この枝は果樹で行う「剪定」はしていない。
自生地そのままの姿で栽培。
前年の貯金で、こういう芽が伸びだす。
太いW芽。
こういう芽は肥料では作れない。
ラン菌の働きがないと出来ない。
エビネではペレポストの効果が見えるのは秋である。
前年より太い芽が発生する。
これはクリスマスローズ、ユキワリソウでも同じ。
しかし、感性の豊な人は、直ぐ葉の光沢で見抜く。
鈍感な人は、この太い芽で気付く。
地球上の生物はほとんど全て・・・明日の繁栄を願い生きている。
そのために・・・明日のために「蓄える」「貯蔵」「貯金」する。
植物であれば多糖類の澱粉。
細胞が生きるには単糖の「ブドウ糖」が動物でも、植物でも燃やす。
澱粉を細胞内でブドウ糖に変換して燃やしてエネルギーにする。
だから・・・「蓄える」ことをしないと・・・明日の繁栄はない。
ペレポスト栽培では、この「蓄える」ことを知らないと・・・
ペレポストも他のコンポストと同じに見えてしまう!
つまり内部に「蓄え」がある株なのか・・・見かけ倒しの株なのか。
つまり・・・ラン栽培、植物栽培でも、
「見かけ倒し」の人いるが、こういう人がペレポスト栽培すると・・・
ペレポストのスゴサが・・・見えないことになる。
植物の場合、「蓄える」場所が多種多様であるが、
一年草の場合は「種子」である。
種子に多くの澱粉を蓄えるものを「穀物」という。
五穀豊穣。
五穀断ち・・・して・・・生き仏になる・・出羽三山のミイラ。
エネルギーを摂らなければ・・・心臓を動かすことが出来ない。
それで・・・・。
多年草では、球根、塊根、茎、葉、種子・・・バルブ。
樹木では根、枝、幹、形成層・・・・種子。
ペレポスト栽培の目的は、花を多く咲かせるために開発したのではない。
花は・・・飽くまでも結果であるが・・・・
植物にとっての花は・・・途中駅である。
そういうことで、ペレポストの目的は「より多く澱粉を蓄えられる」
コンポストだということである。
これまで、特に花卉園芸では・・・この「蓄える」という項目が削除されてきた。
どんな本を見ても・・・蓄える・・・という観点から、
栽培法が構築されたものはない!
だから・・・花咲けば・・・・オシマイ。
しかし・・・育種してみると解かるが、ランでも・・・果実栽培である。
交配しても種子が実らないでは・・・新品種は作れない!
不妊症のランでは、花では・・・育種は出来ないことになる。
更に朝鮮人参の成分が効く理由は・・・
土壌から吸収した成分を蓄積。
これも植物に貯蔵能力がある証明である。
デンドロの高芽。
肥料を与える過ぎると・・・約3年高芽が発生する!
この高い貯蔵能力。
ということは・・・澱粉も3年備蓄するということ!
この備蓄がペレポストの最大の効果である。
この植物が蓄えるのは「澱粉」だけでないから問題が起こる。
植物に害のある・・・窒素も蓄える。
セシュームも蓄える。
余分の窒素を蓄えれば・・・・病気にかかりやすくなる!
こういうことを知ってペレポストを使うと良いのであるが・・・。
多年草(樹木も多年草の一種)の春から7月頃までの生育は、
前年の蓄えた澱粉を燃やしたエネルギーで、
葉も、枝も、花も作る。
そういうことで、多年草を、晩秋から春にかけてペレポストで植え替えても、
その年は、他のコンポストと大きな差異は・・・葉の大きさ、
樹木では枝には・・・現れない。
問題は、その後に起こる!
内部に多くの澱粉を蓄えている株なのか、見かけ倒しの株なのか。
そういうことである。
ラン栽培では、この澱粉を多く貯蔵させるために・・・・クーラーを廻したり、
避暑させたりするが・・・・この技術は・・・・
光合成で作る澱粉は同じでも、よるの消費を少なくせれば・・・
残りを・・・貯蓄に廻せるという考え方である。
日本列島灼熱地獄になってきた。
夏負け・・・というのは「タケノコ生活」だということ。
ペレポスト栽培は・・・この夏場のエネルギー不足を、
ラン菌が作る「糖」を利用して・・・夏ばてを防止すると同時に、
「貯蓄」に廻す澱粉をより多くする栽培である。
見よ!
秋には・・・澱粉をいっぱい詰め込んだバルブが出来上がる。
充実した枝が出来上がる!
結果として・・・植物はどうするかというと・・・
前年より多くの健康な「花」を沢山咲かせることになる!
妊娠できる花を多く咲かせることになる。
しかし、ここのところを・・・ラン作りは・・・誤解している。
ランは多年草で・・・花を見るのに何年もかかる。
一年でも早く花を見たい!
そこで・・・・株を「老化」させる栽培法というのが出来た。
自分の体が衰弱して死ぬから・・・その前に子孫を残す花を咲かせる。
「死に花」を咲かせる技術である。
小さな鉢に植える。
根が廻るまで植え替えしない。
肥料切れさせる。
水を与えない。
水につけて窒息させる。
老化ガスのエチエンを吸わせる。
紫外線を当てて老化させる。
山に上げ・・・天変地異が起こったと植物に思わせる。
更にはフロりゲンなる・・・ホルモンまで開発し・・・すわせる。
樹木であれば・・・枝を環状剥皮させて澱粉を根に移行できなくする。
人間は・・・ありとあらゆることを考えてきた。
しかし・・・自生地の材木腐朽菌、枯れ落ち葉の炭素循環を削除してきた。
つまり、上記のようなことをやるのは小手先の技術でしかない。
この技術では・・・多年草が、多年生きられない技術である。
ラン界のこれまでの栽培技術の中にも・・・こういう技術が、
ラン栽培の標準、定跡みたいになっているものがある。
カトレアの株分け後、極端に作落ちするのは・・・
「タケノコ生活」をさせているからである。
ところが・・・ペレポスト栽培では、そんなカンケイナイ!
そういうことが出てきた。
しかし、ペレポストと他の用土の差異が・・・・
見えない人もいる。
エビネの人。
照葉樹のツバキ、シャクナゲ、茶・・・・
そういう木にペレポストを使用しても・・・違いが解からない。
こういう木は・・・葉が照葉だから・・・光沢では違わない!
他の植物では、ペレポストでは「葉に光沢」が出る。
では・・・どこで違いを見分けるか。
・・・・
皆さん考えて下さい。
葉の色とか、光沢とか、大きさでは違いが見えない!
ヒントは枝。
。
エビネ。
春に一度に葉が出て、秋までに新しい
葉を出さない。
この限られた葉で光合成を行なう。
ラン菌が用土では、この葉のみが
頼りである。 今年のような猛暑では・・・・・
翌年の為の貯金が出来ない。
全国の多くの皆様がペレポストをご試作して、これまでのコンポストとの比較を・・・
観察して居られるようですが。
以外にも・・・その比較の観察の仕方がわからない人が多いです。
水ゴケとペレポスト?・・・全然変わらない???
これまでの用土と生育が同じ!
こういう人が意外に多いのに宇井清太びっくりするやら・・・情けないやら・・・
そういうことがなぜ起こるかということを、多くの皆様ら・・・知らん振りして問診して、
解かったことがあるので、ここで詳しく・・・非常に初歩的、幼稚園のようなものであるが・・・
説明しますので・・・。
こういうことは、どんな本にも書いていないし、テレビでもしていない。
だから・・・植物の観察の仕方もわからないでランを作り、
ペレポストを比較して・・・ブログにかきたくもなる。
イイネ・・・。 普通。
ペレポストの素晴らしさが解からない。
一番解かりにくいランは・・・・・・エビネ、リカステ・・・。
エビネを例に説明する。
春から秋までの間に次々に新葉を出さないから・・・皆さんには・・・見えない!
こういう見えない人は、トマト、胡瓜のように次々に新しい葉を出す植物と、
エビネの違いを一年にわたって観察すること。
そうすると・・・宇井清太が・・・なぜペレポストは3年待て・・・という意味が解かる。
東北地方の人は・・・リンゴ、さくらんぼを作って見ること。
剪定は3年後の枝を作るために行なう。一年で結果が見えない。
見えないが・・・・見える人が・・・素晴らしいリンゴを作る!
宇井清太は稲も、野菜も、果樹も・・・ランも経験があるから・・・ペレポストを発明できた!
自然界には「共通点」があるのである。
これまでにラン栽培は・・・共通点ではなく「差異」「違い」を調べて栽培してきた。
だから・・・パフィオのコンポスト。カトレアのコンポスト。CYMBIDIUMのコンポスト。
そういうものが出てくる。
カタクリ・・・。クリスマスローズ。 朝鮮人参。こういう植物もエビネと同じ。
栄養成長期のスタートに数枚の葉を出し、展開させて、それ以後秋まで1枚も新葉を出さないラン。
クマガイソウ・・・もそういう生長である。
解からない理由
こういうランを芽出し前に買ってペレポストに植える・・・・全然解からない。
なぜか。 この芽の中には既に葉の枚数も、大きさも確定している!
つまり、この芽というのは前年までの光合成・・・が作り上げたものである。
こういう株を、ペレポストで植えても葉の枚数が多くなるわけでもなく、
葉が極端に大きなものにもならないで・・・・秋まで経過してしまう。
こういう状態を観察して・・・差異が認められないという・・・未熟な、幼稚園のような人がいる。
間性の鋭い人は、葉の光沢、葉柄の維管束の強さ、葉の厚さ、葉の展開角度などの違いを
5月頃の状態でハッキリと見抜く・・・。
エビネ、リカステのようなランは、ペレポスト栽培1年目は葉の枚数、大きさで評論するのではなく、
春に展開した限られた2〜数枚の葉で・・・・全年度より・・・
少しでも多くの光合成を行なえる葉になっていることに注目し素晴らしい用土と評価する。
このような葉になっていれば・・・・・
目には見えないが・・・澱粉が多くバルブに蓄えられる。
この翌年への澱粉、エネルギー貯金が・・・ペレポストの中ではW芽を形成、
前年より太い芽が・・・出てくる。
こんなことはアスパラカス、ウド・・・を栽培した人なら初歩のイロハであろう。
春に収穫するグリーンアスパラ、ホワイトアスパラ・・・
ウドの促成軟白ウド・・・・全部前年の肥培管理で収穫は決まる。
タラの芽。
枝に蓄えたエネルギーで・・・挿し木で芽を出し、これを収穫。
枝に形成層があり、ここに養分、澱粉を蓄えている。
ペレポストの原料を「形成層を含む生樹皮」にしているのは・・・この理由である。
形成層を含まない・・・他のラン用の樹皮と・・・ペレポストの違いである。
植物というのは、 今日行なう光合成は・・・明日のため、翌年のため行なうのである。
この自然の法則を知らない人は、ペレポストを正確に観察できない。
宇井清太のペレポスト効能書きを否定することになる。
一年草は今日の稼ぎは明日のため。
多年草の稼ぎは・・・翌年・・・2,3年後のために行なう。
人間だって、今日の勉強、努力は明日、将来のために行なうのである。
将来のために貯金する。
中には今日稼いで今日使う人もいるが・・・こういうのを「日銭稼ぎ」という。
用土が悪い場合は「貯金」を食いつぶして生きる「タケノコ」生活もある。
植物栽培で、日銭稼ぎ、タケノコ生活をランにさせている人が・・・あまりにも多い。
だから・・商売が成立つという・・・現状。
ホームセンターで売られている植物には・・・・明日という希望が希薄である。
ラン栽培で3年で絶種・・・というのはそういうこと。
ローンが払えなくなった人と同じ。
カタクリなどは・・・その典型である。
ペレポストは「明日」のために・・・素晴らしい用土なのである。
このことを理解するには・・・・ヒヤシンスの水栽培を行なうこと。
大きな球根(前年度までの光合成で澱粉が大きい球根ほど多く貯蔵されている)を買う。
養分のない蒸留水、精製水を与えても立派な花を咲かせる。
その後もこの水で生かしていると・・・・小さな球根しか出来ない。
翌年は花が咲かない。
その翌年は・・・生命が尽きる!
つまり、自生地からエビネを掘ってくると、山で蓄えてエネルギーでその年は咲く、
しかし、秋に地面を掘ってみるとバルブはやせ細っている。
翌年春、貧弱な芽が出て、小さな葉が弱弱しく展開する。
そして翌年・・・絶種。
多年草の限られた葉の枚数で生きる植物は、以上のような経過を辿る。
エビネが・・・ここまで日本の山から姿を消し、業界が衰退したのは、
日銭稼ぎのタケノコ生活をエビネにしたからである。
こういうことは「肥料」では防ぐことが出来ない!
自生地の生態系を再現しなければ・・・・再生できない。
エビネ栽培に用いてきた用土では、絶対に自生地「再生」出来ない!
ラン展で賞を貰った人でも・・・自生地を再現できない。
ここが一番大きな問題なのである。
ペレポストは自生地を再現出来る!
エビネ、リカステを上手に作りたければ・・・・
先ずトマト、胡瓜のような栄養生長と生殖生長を並行して行なう「一年草」の生長の仕方を
毎日観察することである。
今日、ベストな管理を行なうと、翌朝・・・胡瓜なら・・・マキヒゲ、生長部位に直ぐに現れる。
トマトも・・・翌日素晴らしく元気な姿になっている。
つまり、今日の結果が翌日直ぐに見える・・・ということ。
だから水耕栽培できる。
今日の失敗を・・・明日取り返せるからである。
ところが、エビネ、リカステ。
今日の管理が現れるのは・・・秋、翌年である。
ペレポストで春植えても・・・鈍感な人が解かるには半年後か1年後になる。
失敗を取り返せない!
ラン栽培の怖さである。それで・・・エビネの多くは命を絶えた。
その原因が「ラン菌」である。
つまりこれまでの栽培法には自生地の「環境」は記述されているが、
「生態系」が削除されてきた・・・・ということである。
一年草と多年草には・・・これほどの差がある。
こういうことを知らないと・・・性急に・・・ペレポストに大きな差がない・・・ということになる。
一年草と多年草(樹木も同じ)の違いを勉強することである。
近頃、一年草の野菜も栽培したことない人が・・・ランをいきなり・・・それも大株を、
購入して栽培する人多いが・・・・。
そして、あまりに植物を細分化して・・・それ以外の植物にぜんぜん興味ない人が多い。
富士山に登るのに多くの登山ルートがある。
エビネを極めたいなら・・・カタクリも、クリスマスローズも、シャクナゲも・・・
良い教材である・・・。
カタクリは・・・エビネより・・・更に難しいかも。
現在に日本で、カタクリを永年栽培出来るのは「ペレポスト」のみだからである。
他の用土には枯れ落ち葉、材木腐朽菌、炭素循環がないから・・・3年で絶種。
これから比べると、ランは・・・生命力があるのかも。
生態系・・・・。
洋蘭界でも自生地に何回の行って・・・・
自生地の環境条件を講演する先生も居られるが・・・・
ほとんど・・・光、温度、湿度、雨、通風、霧・・・・環境条件観察である。
生態系・・・が削除されている!
この生態系を観察すれば・・・宇井清太がペレポストを開発した意味が直ぐに理解出来るというものである。
しかし・・・不思議なことに・・・何回も自生地視察した権威者???で、
ペレポスト栽培している人非常に少ない。
ペレポスト以外の用土で、ラン自生地の生態系を作れるコンポストは皆無だというのに・・・・。
世の中、面白いものである。
そういうことで、そういう先生方は、今後・・・どういう栽培法を説明するか、
非常に興味あることである。
これからも200年同じことを説明するのであろうか。
進化しない人が・・・・何時まで先生でいられるのだろうか?
それとも、ペレポスト以上のコンポストを発明するのを秘しておられるのか。
この講座より充実した理論を・・これから展開する研究をしておられるのか。
蘭界の発展のためには、どなたかが、ペレポスト以上のものを、
このラン菌による炭素循環栽培法以上の理論を発表してくれると良いのであるが・・・。
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